頸肩腕症候群
頸、肩、腕から手指に及ぶ疼痛、麻痺、循環障害(冷え)など神経や血管の症状を訴えるものを頸肩腕症候群と呼びます。
一側の手指、ことに指先のしびれ感、腕の痛みに始まり、指の巧緻(こうち)運動障害(はしが持てない、ボタンのかけはずしができない)、手指の小さな筋の萎縮などをきたし、症状が反対側の指や腕に及び下肢のほうに症状が及ぶこともあります。
これらの症状はいろいろな原因によって起こってきます。頸椎およびその周辺の軟部組織の老化や、一定の姿勢で長時間作業するような職業の人に見られるような筋の疲労、また心理的精神的なものが影響として考えられます。このような原因に加えて姿勢の悪さが大きく関係しているといわれています。
原因となる疾患として、
・頸部椎間板ヘルニア
・頸部変形性脊椎症
・後縦靭帯骨化症
・黄色靭帯骨化症・肥厚症
・胸郭出口症候群
などがあげられます。
これら以外に、原因が分かっておらず検査でも引っかからなくて、病態も分かっていないものも頸肩腕症候群と呼びます。
指圧・マッサージは、しびれや冷えなどに対しての施術が中心となります。また、それらに伴う肩こりや頸の痛みをやわらげることで、症状の軽減が期待できます。